甘地に残るもの

獅子の舞い込む、村の宮

八幡神社

甘地の鎮守、八幡神社。まつられているのは品田別命(ほんだわけのみこと)——応神天皇、八幡さまです。例祭は10月17日。

毎年9月の祭りには、この境内に甘地の獅子舞が舞い込みます。四百年以上前にはじまると伝わる毛獅子で、獅子は雌獅子。頭はやや小ぶりで、舞は女性的で優美——「鈴の舞」「橋弁慶」など九つの演目が伝わり、兵庫県の重要無形民俗文化財に指定されています。

昭和55年(1980年)に結成された保存会が舞を受け継ぎ、日本遺産「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」の構成文化財にも数えられています。

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大師ゆかりの、湧き水

甘地の清水

積清寺の門前に、こんこんと湧く水があります。「甘地の清水」——弘法大師ゆかりと伝わる湧き水です。

街道を行き交う人ののどを潤し、村の暮らしを支えてきた水は、日本遺産「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」の構成文化財に選ばれています。

寺の名の「清」は、この水から来ているのかもしれません——そう思わせる、村の名水です。

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汽笛百三十年の、木の駅舎

甘地駅と駅前公園

明治27年(1894年)7月、播但鉄道の姫路〜寺前間が開通したその日から、甘地には駅があります。生野の銀を運んだ「銀の馬車道」の物流を受け継いだ鉄の道——いまの木造駅舎は1929年に建てられたものです。

駅前公園には、播但線の敷設に力を尽くした実業家・内藤利八(1856〜1921)の顕彰碑が立ち、版画家・岩田健三郎さんの版画が旅人を迎えます。

駅前公園は日本遺産「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」の構成文化財。ホームに立てば、百三十年前と同じ山並みが見えます。

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